パニック障害との出会い

パニック障害奮闘記

パニック障害はある日突然起こる

出会いたくもない病気です。

私が最初にパニック発作が出たのは17歳のときであると初回のブログに書きました。

経験された方はよくお分かりでしょうが、パニック発作はある日ある時突然起こります

もちろん、疲労、ストレス過多、他の病気が引き金になったり、ショッキングな出来事、身近な人との死別、色んな要因が裏には重なって起こるのでしょうが、基本的にはある日突然起こります。

症状は人それぞれ違うのでしょうが、私の場合、まず意識が少しずつ遠のく感じから始まります。そこから動悸が起こり出して、その場に居たくない衝動に駆られます。冷や汗も出てきます。

次の段階として、手足が冷たく感じて、やがて手足が痺れて感覚がなくなっていく感じになり、手足に力が入らなくなって立っていられなくなります。

横になっても横になりきれず、身体に震えが始まって頭がおかしくなりそうな感情になり、全く何も出来ないようになってしまいます。

そこから病院に連れていかれる訳ですが、最初のうちは救急車に乗せられて、もうその時点ではパニック発作は8割ほどおさまっています。

周りの人の理解

そして病院に着いていろいろ検査をしても、身体の機能には全く異常が見当たりません。

何時間か病院のベッドに横になっていて、起き上がるとまるで何もなかったように元気になっています。

ここだけの状態を周りの人から見ると、サボっているとしか見えません

現実私の周りの人達の見方も全員そうでした。

自分の体の中では体験したことのない物凄いことが起こっているんですが、周りには全く伝わらないのです。

お医者さんにももちろん伝わりません。

こういう状況が、初めは月に一度程度、起こっていました。

今から35年前の昭和の時代の出来事なので、その頃まだ世の中にパニック障害という病名さえ浸透していなかった状態です。

もちろん私の周りにはそういう症状で悩んでいる人は全くいませんでした。

病院のはしご

その頃の私は、身体のどこかに異常があるんだと考え、脳神経外科をはじめ、様々な病院を回っていろんな検査をしました。

大学病院は市民病院をはじめ隣の県の病院も受診しましたが、全くどこも異常が見つけられないのです。

病院の受診だけで1年くらいかけたと記憶しています。

原因がわかればそれを治療すれば良い話ですが、原因が見つからないのでただただ途方に暮れる毎日でした。

ただしまだこの頃は何がパニックを引き起こすかさえも分からない段階だったので日常生活には支障がほとんどありませんでした。

車の免許すら取ってない学生でしたから。

ここからが本当の地獄の始まりとは思ってもいませんでしたが。

それでは次回まで

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