自律訓練法

パニック障害奮闘記

はじめに

みなさんこんにちは。

今回もパニック障害の克服記です。

前回まで心療内科に受診したことを書きました。

いまだに心療内科の受診に抵抗をお持ちの方はたくさんいらしゃると思います。

気合いで治すんだとか、薬を使わず治すんだとお思いの方もたくさんいらっしゃると思います。

現に私もその考えだったので、お気持ちはよくわかります。

17歳からのパニック障害第1期はそれで何とか克服出来ましたが、それぞれ環境や症状はストレッサ(ストレスの引き金になっている一番の原因)等の障害の高さによって全く克服できる難易度が違うと思っています。

出来れば、その心療内科に行きたくなかったと思う気持ち、向精神薬に対する抵抗感をそのまま心療内科医にぶつけて相談してみることをお勧めします。

投薬は続く

投薬は色々変わっていきました。

初期はパキシル10mgは続行で、デパスからセルシン、ソラナックスに変わっていきました。

抗うつ剤の方はドグマチール、アナフラニール、アモキサン等に変わっていきました。

どれも副作用が若干ありましたが、何とか症状を抑えるのに役に立ったと思っています。

あとは、個人差で合う合わないがあると思いますので医師とのご相談で。

自律訓練法の開始

さて今日の本題ですね。

最初は投薬で経過観察していたのですが、改善の兆しどころか、悪化の一途を辿っていたので、ドクターに相談したところ、自立訓練を受けてみないかと提案があり、臨床心理士による自立訓練が始まりました。

自立訓練法とは、自分に暗示をかけることによって、筋肉の緊張をやわらげ、自律神経のバランスを整える作用があると言われてます。

ドイツの精神科医師J.Hシュルツが考案したものですが、日本では医療機関の他、スポーツ現場、教育現場など様々な分野の現場で取り入れらてています。

自立訓練法の詳細に関しては医療機関のちゃんとしたサイトでご覧ください。

訓練の実際

計10回くらいでしたか、通ってみました。

最初は胡散臭くて、疑ってかかっていました。

こんな事で治ったら苦労しないわって感じで。

しかし、あとでよくよく考えてみると、前々回のブログで書いたように、自律神経は、随意系の神経とは独立していて、自分の意思ではコントロール出来ない神経です。

それを唯一意思で間接的にコントロールできるのが「呼吸」です。

浅い呼吸は交感神経を優位にさせ、深いゆったりした呼吸は副交感神経を優位にさせる影響を及ぼします。

自立訓練法をやったからと言って、直ぐにパニック障害が治るというものではないと思いますが、ゆくゆくこの呼吸や身体の脱力等が予期不安やパニック発作にジャブのようにじわじわ効いてきて必ず役にたつものだと私は思います。

なので、受けられたことの無い方には是非お勧めいたします。

パニック障害は、それぞれどこに突破口があるかわかりません。

ただし、自立訓練法のやり方だけ覚えただけでは全く効果がありません

実際に有事の際に身体の力が抜けたり、心拍数が下がった状態を作れるまで地道な練習が必要です。

ゴルフのスイング理論をどれだけ頭で理解できていても、実際のボールを打てないと何の意味もないのと同じことです。

私の経験上、この自立訓練法が効果的だと思うのは、予期不安が始まる瞬間に、この自立訓練法を正確に実践出来れば、かなりの確率で予期不安が軽減されます。

パニック障害を克服する際、大きな武器となった一つです。

ちょっと習ったくらいで、「これは何の効果もない』と早々に判断して辞めてしまうのは、このジャブのように効いてくる大事な武器を失うことになります。

根気良く頑張ってみてください。

では次回まで。

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