パニック障害は治らない

パニック障害奮闘記

はじめに

皆様ご無沙汰しております。

今年も早いこと5月も終わろうとしています。

九州南部ではすでに梅雨入りというニュースも聞こえてきます。

梅雨はジメジメして不快ですね。

今回は吊りタイトルのような題をつけてしまいましたが、最後までご覧いただけると、さほどネガティブな内容なものではないことが伺い取れると思います。

旅のお誘い

先日ゴールデンウィークの最中、SNSで知り合ったコミュニティーの中のお一方からに「この度、博多に集まる予定なのですが、博多まで出て来れないですか?」とお誘いを受けまして、仕事の都合をつけて博多に行こうと決めました。

若干パニック発作が再発しないかと頭を過りましたが、再発したらまた乗り越えればいいやって、考えられるようにもなってきたのは少し成長したのではないかと自分に言い聞かせています。

さて、私の仕事はゴールデンウィークは、かきいれどきでもあり、Xデーが近づくまでなかなか仕事の調整がつきませんでした。

数日前、なんとか全ての仕事の調整がつき、新幹線の予約をしようとネットで指定席の状況を確認すると、行きの下りの新幹線はガラガラでした。

しかし帰りの新幹線は連休最終日の前日ということもあり、上りはほぼ満席でした。要するに満員電車ということです。

パニック障害の中でも広場恐怖を持っている方なら分かってもらえると思いますが、とてもガードルが高いというか、可能な限り避けたいシチュエーションです。パニック発作の誘発要因の上位にランクされるものです。

さて、どうしたものか?

考えた結果、時間効率が悪いですが、車で行くことに決めました。

前回の神戸は230㎞で、今回の博多は320㎞です。

しかも本州でなく、九州に行くには関門海峡を渡らねばなりません。

パニック癖

さあ、不安癖のある私は、このことを考えただけで、手汗が出て、身体は震え、思考が停止し始めました。

予期不安が容赦なく作動し始めるのです。

前日は自律神経も乱れ始め、過敏性腸症候群もバリバリ発動しました。

まあ、最悪たどり着けなくてもいいやくらいの気持ちで当日を迎えました。

でもその反面、そのSNSのコミュニティーは、とても温かい方ばかりいらっしゃって、私の困り事にも多々対応してくださっていたので、

顔も名前も知らない方々でしたが、前々からおいつか会いしたいという気持ちはとても高まっていて、私の中ではとても楽しみな事でした。

いざ出発

さて出発です。不安感情が払拭出来ているわけではないですが、勢いで広島を出発しました。

順調に走ってこれは行けるんじゃない?って意気揚々に走っていました。

久しぶりの休暇?というのもあって気持ちはルンルンでした。

山口県に差し掛かったあたりでしょうか。

高速道路のトンネルの中でいきなり大パニック発作発動です。

何年ぶりかのパニック発作です。

「ここまでか」

まだ半分も来ていません。

トンネルの中車を停めることもできず、ふらつきが始まり、暑くもないのに汗が噴き出てきて、頭が真っ白で何も考えられない状態

怖い

頭が狂うかも

死ぬかも

動機は数えられないほど速いです。

とりあえず、周りに迷惑をかけることがあってはならないので、速度を若干下げ、なんとかトンネルを出て、次のインターチェンジで高速を降りました。

近くのコンビニで停車し、薬を飲み、少し自律神経を落ち着かせました。

そうです。動悸は身体全体に血液を供給するために頑張ってくれているのです。

そこでも色々なことを考えました。

「今までいろんなチャレンジをし色んな苦労して、パニックは100%コントロールできるようになっていたのにやっぱり治ってないのか」

「ここで家族に連絡とって迎えにきてもらうのはかなり厳しいなあ」

悔しい気持ち、情けない気持ちに苛まれました。

我慢

ネガティブ感情ばかり出てきて、いいことになりません。

とりあえずここにずっと停まっていても何も現状は変わらないので、下道で前に向いて進んでみようと考え、2号線をひたすら西に向かって歩みを続けました。

ハンドルを握る手汗はタオルで拭きながら下道をノロノロ走っていると、約束の時間に間に合わなくなる時間になったので、先方に連絡させて頂きました。

理由は告げませんでした。皆様に心配をかけるのは申し訳ないと思ったので。

すると先方から皆さんが楽しんでる写真が送られてきました。

その写真を見るや否や。

「やはりみなさんに会ってみたい」

という感情が生まれ、テンションが上がってきました。

「ここまで来たんだから、あとは勢いに任せて行こう」

やっとこさポジティブな感情が湧いてきて。

関門海峡を前にして、道が良くわからなかったのですが、おそらく関門大橋を通るのは高速道路で、関門トンネルを通るのは高速に乗らなくていい(本当はどうだったのか知りません)

と想像し、以前関門大橋はそんなに長くなかった記憶があるので前者を選び、エイヤーで高速に乗りました。

人間って現金なもんです。

そこからはみなさんにお会いしたい一心で、若干の渋滞があったので1時間ほど約束の時間に遅れましたが、なんとか無事博多駅に到着しました。

皆様には時間に遅れてしまったのが非常に申し訳なかったのですが、感動の出会いで、最高に楽しい時間を過ごさせて頂きました。

まとめ

客観的に見ると、広島から博多に車で行って、名前も顔も知らない方に出会ってもつ鍋とラーメンを食べて帰ってきたというだけの出来事でしたが、私にとってはパニックと闘って勝ったこと、みなさんに初めて会えた感動と短い時間でしたが最高のひとときを過ごせた事、おそらく50代の人生で最高の1日になりました。

さて、吊りタイトルへの答えですが、私はまだパニック障害は治っていないとの結論ですが、治ってなくてもとりあえず「最高に楽しい人生だ」と思える生活を送れるということ。

そしてきっとパニック障害は治るんではなく、忘れていくんだろうなと思うようになりました。

今回もダラダラ書いた文章にお付き合いくださりありがとうございます。

パニック障害に悩む方の何かしらのヒントになればと願っております。

それでは次回まで。

コメント

  1. sumomo より:

    takaさん、お久しぶりです。

    最初から最後までドキドキしながら読ませていただきました。
    大変な挑戦でしたが、それ以上に得るものは大きかったでしょうか‥
    とにかく楽しいひと時を過ごせ、そしてご自分の体の状態にも今一度向き合うことができましたね。さらに自信も!
    50代最高の一日となって本当に良かったです😊

    私は今北海道でこれを書いています。
    暑かったり寒かったり。
    いつ戻れるか‥🤔

    また投稿を待っていますね!

    • hirotter より:

      Sumomoさん、ご無沙汰しております。
      ブログ更新見つけてもらって、とても嬉しいです😊

      何とかかんとか、たどり着く事が出来ました😅
      私にとってはなかなかの死闘でした😭
      少し東京に近づく事が出来たと思います💪

      sumomoさんは北海道なのですね。
      なかなか気温差が激しいですが、お身体ご自愛くださいね🍀

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